React Suspenseコンポーネント!! コードスプリッティングでページ速度向上
ReactのSuspense
コンポーネントは、非同期にデータを取得するコンポーネントで非常に役立ちます。主にReactの新しいコンセプトである「Reactの非同期UI」において重要な要素の一つです。以下に、Suspense
コンポーネントに関する詳細な情報を提供します。
ReactのSuspense
コンポーネントとは?
React v16.6以降、Suspense
コンポーネントは非同期な操作をサポートするために導入されました。主に以下の目的で利用されます。
データの遅延読み込み (Lazy Loading)
Suspense
は、遅延読み込み(Lazy Loading)でコンポーネントが非同期的に読み込まれる場合、待機中のUIを提供します。これにより、データがまだ利用可能でない場合や非同期に取得されるまで、ユーザーに対してスピナーなどの待機中のUIを表示することができます。
コードスプリッティング
Suspense
はコードスプリッティングをサポートします。大きなコードベースを小さな部分に分割し、ユーザーが最初に必要とする部分だけを読み込むことでパフォーマンスを向上させることができます。
コードスプリッティングのメリット
初回読み込み時間の削減: ページが初めて読み込まれる際に、必要なコードのみを取得するため、初回読み込み時間が短縮されます。
ユーザーエクスペリエンスの向上: ユーザーがページを操作する際に、必要なコードを非同期的に取得することで、ページ遷移や操作のレスポンスが向上します。
キャッシュの最適化: コードが小さな部分に分かれている場合、変更があった際に変更された部分だけを再ダウンロードすることができ、キャッシュの効率が向上します。
https://react.dev/reference/react/Suspense
Suspense
の使用方法
データの遅延読み込み (Lazy Loading)
import React, { lazy, Suspense } from 'react';
const AsyncComponent = lazy(() => import('./AsyncComponent'));
const App = () => {
return (
<Suspense fallback={<div>Loading...</div>}>
<AsyncComponent />
</Suspense>
);
};
export default App;
コードスプリッティング
const MyComponent = React.lazy(() => import('./MyComponent'));
const App = () => {
return (
<div>
<Suspense fallback={<div>Loading...</div>}>
<MyComponent />
</Suspense>
</div>
);
};
export default App;
注意事項
Suspense
はReact.lazy
と一緒に使用されることが一般的ですが、非同期に読み込まれる他の操作とも組み合わせて使用できます。fallback
プロパティは、非同期操作が完了するまで表示される要素です。通常、ローディングスピナーや待機中のメッセージを指定します。
ReactのSuspense
は、アプリケーションのパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスを向上させるために重要なツールです。非同期操作を取り扱う際に、データの取得やコードの読み込みにおいてスムーズで洗練されたUIを提供することができます。